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World Heritage 15

機体はいつの間にか滑走路を駆け出し空に舞う。

記憶はいつしか薄れカンボジアへの充電のためかすぐに眠ることができた。

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機体が大きく揺れて目が覚める。窓の外にはハノイの田園風景が映る。

13:15あっという間にノイバイ空港に着陸した。完全に寝ていた。

寝ぼけながら空港でMy Linhと別れる。彼女は別れ際に「see you soon!」といって出て行った。

その言葉が嬉しい。

Hoaiも出会って一番かわいい笑顔で手を振って帰っていった。

仲間になった瞬間だ。

これからもこの国を代表する彼女にたくさんのお願いをするだろう。

彼女くらいの大物でないとできないこともある。

きっと日本とベトナムの文化交流の関係を飛躍的に変える立役者の一人なんだと思う。

そのために僕らはどんどん彼女との交流を深めていくだろう。

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一行は国際線ターミナルに移動して食事をとる。

4月に帰国したときにうっていた搭乗ゲートのコブラ酒はなぜか見つからなかった。

レストランでミーティングをかねて食事。

カフェスダとパスタをたべる。

欧米化だ。

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頭は切り替わってすでにクメール語が支配する。

ハノイの空港でパスタを食べながらクメール語の歌をつぶやくshinon。

不思議な風景だな。

搭乗時間になってゲートに進むがなかなかオープンにならない。

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結局16:30位に搭乗した。ここからカンボジアへはずっと海の上を飛ぶ。

意外な感じだった。

どうするんだろう、と思っていたところ途中方向を90度変えて内陸にはいっていった。

ラオス上空をとぶ。

チャンパサック付近と思われるが良くわからない。

日本からバンコクに行く便は必ずパクセー上空を飛ぶ。

この便はちょっと違うみたいだ。

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眼下にはうねるメコンが横たわる。

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厚い雲をかき分ければ川と密林だけの世界だ。

そうして、雲の中を抜け、深い緑を超えてSiem Reupに到着した。

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Siem Reup

Siem Reup

タラップを降りてターミナルに向かう。

めちゃくちゃきれいな空港だ。カンボジアのイメージは絶対に変わると思うな。

はじめてここに来た人は。

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そして、アンコールワットの町はものすごいサプライズを用意していてくれた。

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みたことのある顔がある。

頼りになるあの男が笑いながら立っている。

そう!ミスターパーフェクト!

なんでここにいるの?!

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「ガハハハハ!」笑いながら手を広げて立つ男に思わず抱きついた。

機内で考えていた。

今日はアコースティックのステージ。

どうなるだろうか?会場の設備も集客も微妙と聞いている。

どっちに持っていけばよいか。そんなアウエイ気分が一瞬のうちにホームに変わる。

だってパーフェクトがいれば大丈夫だ。

「メニーメニー」懐かしい英語だ。

会いたい人にまた会えた。そんな感動は後から来るメンバーにも感染する。

みな、パーフェクトを見つけるなり走り出した。

再会というには絶好のタイミング過ぎる。

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そして、そのほかにもたくさんのスタッフが迎えにきてくれていた。

大使館の鎌田さんにも再会できた。

丸山公使が異動されたことをきいてちょっとさびしかった。

また、会いたかったなぁ。

それにしてもカンボジアってこういう国なんだよね。

来る前の不安はみな消え去る。

最高のホスピタリティは美しい空港にも表現されている。

再会!

再会!

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