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Vietnam Tour1

2011/05/18

AM5:00起床。

あまり眠れていない日々が続いたせいか頭痛がひどい。

用意もそこそこに5:30に出発。

幸いに爽やかな朝。

まだ町は眠っている。

前回、震災の直後の出発で運転中にも余震があり不安なスタートだった。

朝日を横目に高速を走る。

順調にすすみ7:10酒々井に。

ここで恒例の朝食。

結構ゆっくりできた。

そして8:45空港着。

全員集合していた。

 

今回初参加のキーボードチームのサムライとみわちゃん、そして別便で現地集合の和僑会の永川さんとドラムの工藤ちゃん。

 

現地にはすでにナム君がスタンバイしている。

そして、遅れてoneasiaProjectの渡辺さんも合流する。

総勢13名の大所帯だ。

搭乗便は満席とのことでエージェントからは「早めにいかないと乗れないこともあるので」といわれる。

そうかチケットを持っていても乗れないことがあるのか。

それは大変だ。

 

ということで2時間ちょっと前に集合となったのである。

チェックインもスムーズに進み予定通り満席でみんなばらばらだ。

今回は最終調整でmasaoのトラブルもあり急きょ半分の曲を工藤ちゃんにサポートしてもらうことになった。

直前の変更でもあり進行を含め打ち合わせしたいことは山ほどある。

そして、現地サイドとの連絡の変更や調整も含め久しぶりにどたばたのスタートとなった。

 

CI107便。

9:40のフライト。

最後尾の席ということもあり揺れる&狭いということでベトナム航空の座席の快適さとは異なって辛かった。

ベトナム航空がよかったなぁ。

まあ手配の関係もあり今回はCIに乗ることになりこれは致し方ない。

台北経由ということで3時間狭い座席に我慢をして12:10台北に到着する。

ここで1時間ちょっとのトランジット。

考え方を変えると途中で体を伸ばす時間ができてよかったななどとむりやりポジティブに考える。

そしてCI783便へ。

トランジットで13:55発。

これは機体も大きく機内もがらがらでゆっくりできた。

悪くないね。

 

さて今回のツアーだが、もともとは昨年のベトナムフェスでのHo Quynh Huongとの出会いから始まった。

毎回海外のアーチストと共演する時は楽曲についてはGQ側が主導権を勝手に持ち、僕らなりのアレンジを行って演奏する。

もちろん、事前の確認は取れないので彼らも日本にきてリハーサルを行うまではそのテイクを知らない。

ただ、ベトナムのようにカラオケが主流だったり、バンドというと昭和の時代のバックバンド的なものが多い中、わざわざ日本まで来て同じことでは申し訳なかろうと、プラス思考的に考えて、アレンジを勝手に行なわさせてもらうのでプラス思考の賜物とおもってほしい。

そして、それは毎回各国のアーチストの関係の中で非常に評判がよかったりするのだ。

自分勝手なアレンジをするわけではなく感覚的に1歩半先を見て手を加えたものを。

そう考えてアレンジすることにしている。

あとは現場で会話をして詳細を修正をし、最終バージョンにもっていくのだ。

そこで気に入ってもらい彼女の行う大規模ツアーのバックの仕事を依頼されたという流れだ。

全貌はここに来るまでにはよく分からなかったが、国家的な仕事ということもあり、そしてわざわざ日本からバンドを持ってくるというくらいの大掛かりなものであることは理解していた。

本当に大規模であることであるとおもう。

数日前に会場の装飾プランを見せてもらったが超豪華。

それに見合うプレイをしなければならないと自然に緊張感が増してくる。

 

今回のコンサートはエンタメ要素の高いショウとライブパフォーマンスに分かれる。

そのライブの部分を僕らが担当することになった。

曲数は16曲程度なのでそう大変ではない。

ただ、これでよい、というゴールはなく、彼女の要望を想像しながらリハーサルを行っていくということはそれなりに大変であった。

この複雑な作業のハブの役割をしてくれたのはnam君だった。

VYSAの学生とはかれこれ数年間の付き合いでDUCくん、MAIちゃんなどとっても大切な友人もできた。

昨年のVYSAの窓口ということで出会ったNam君だが彼もまた非常に優秀で何よりもエンタメに強い。

まるで敏腕マネージャーがごとくどんどん話を詰めていってくれるのだ。

こういう若い才能があふれるベトナム。すごいぞ。

そうしているうちにあの3月の大震災が起きた。

その時はこのツアーもどうなってしまうだろうというくらいの激震であった。

しかし、その後ベトナムから寄せられたのが日本応援の歌。

僕らのつくった「希望の道」を震災の支援歌としてレコーディングしてくれた。

これは自分が作った曲とかそういうことではなく、歌ってくれているのが僕らと共演をしてくれた人たちが中心になってくれている。

それが嬉しかった。

出会いは永遠の財産。

歌い手がなぜこのキャスティング?

ということは容易にわかる。

ラムチューンのマネージャーでありお兄さんであるLOCがGYPSYQUEENへのメッセージとして集めてくれたのだろう。

歌を聞けば彼らの笑顔が見えてくる。

日本頑張れ!

そんなメッセージが伝わってくる。

H2Qも共同作品BRAVEを震災の被災者の応援のメッセージをこめてうたってくれている。

2曲の応援歌。

それは交流の果てに生まれたもの以外何物でもない。

それがイコール成果であり、今までの実績なんだろうと思う。

 

そして、渡航まであと2週間とせまった5月6日。

突然の訃報が届いた。先の中国ツアーで一緒だったシンガーの美彗が上海で事故で亡くなってしまった。

地震の影響、ベトナムの準備、チャリティコンサートの準備、そしてこの事故のこともあり、疲弊し切っていたといってもいいだろう。

しかしH2Qには関係ないことだ。

彼女も、自分の歌手生命をかけた大本番を目前にしている。

出発前日。

メンバーの一部は美彗の追悼に向かう。

そして今日ベトナムに向けて出発となった。

そういった事情も含め疲れ切った体を何とか前に向かせなければならない。

まずは体力を回復させなければだ。

到着してからの準備をしていると15:55雲の切れ間からHCMCみえてきた。

久しぶりだ。

半年前と変わらない、切り替えよう。

今日から切り替えていこう。

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