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重慶公演1

GYPSY QUEEN ROAD TO ASIA #25
Hope
2010/03/19-23

2009/03/19
am5:15。小雨にぬれる新聞配達の自転車。傘をさすほどでもないが寒々とした夜明け前。
いつもより少し早めに出発する。都内は結構車が出ている。

平日の早朝。この時間からもう世の中は仕事は始まっている。

うむ、感心。

ちょっと車の多い都内を抜け、湾岸にのることには6時。

だいぶ明るくなってきた。途中、いつもどおり酒々井で朝食。

そして空港まではあっという間で6:50に到着した。

ちょっと早めにでたのがよかったな。

今回はCAなので第一ターミナル。ちょっとさびしい感じのロビーはむしろ懐かしく思える。

時間どおりに全員集合。総勢17名でのツアーが始まる。

今回のツアーは一昨年から続けている四川地震のチャリティコンサート。この活動。

いろいろな人に支えられてきて今年で3回目を迎えた。

規模も大きくなり今年は複数回の実施になりそうな予感。

それだけに多くの人々の協力は欠かせないものだ。そんな僕らに協力してくれるOKWaveさんやリーブ21さんのおかげもあって今日、こうしてこの場に立てる。

感謝。

そして、それを形にしなければならないという思いが湧く。

前回のサンプラザ中野くんさんもWingも賛同の声をあげてくれている。ありがたいことだ。

四川地震のチャリティは名前の通りチャリティコンサート。

震源地近くに幼稚園を建設しようという上海在住の日本人建築家の迫さんのプロジェクトに共鳴して、募金を幼稚園建設に支援するというものだ。

この活動をやっているといろいろな声が聞こえてくる。

もちろん、がんばって、協力するよ、募金するよ。という声が大半を占めるがそれでもなぜ中国の支援をするのか?

いまさら四川ではないのでは?

日本にも幼稚園にかよえないこどもがいるんだから最初にそっちに支援すべきでは?

さらにコンサートやるよりもそのお金を募金すれば?という人もいる。

考えは人それぞれだし、こういった声があるからこそこの活動は必要だという人もいる。

いずれにしても僕らの考えは一つ。

僕らの隣国、中国と交流をしたい、そして四川地震の被害は終わったわけではない。

まだまだ、復興には時間がかかる。

同じアジア人として手を貸すことは別だん理由を述べなくてもいいことであると思う。

コンサートをやるのはこのコンサートを通じて、「コンサートをやる」ということを通じて人々の中にいろいろな思いを想起させることですでに目的の半分は達している。

そう、思い出させること。

そこに大きな目的がある。僕らは日本を代表するトップアーチストではない。

募金の額だって中国人の観客の善意で頂くものだ。

金額はそう大きくはない。

それよりも日本の大きな企業やトップスターのポケットマネーで十分ではないか?

それもそうだ。

でもそれだけじゃない。

僕らはなにかを行動にしたい。

自分のできることをできる限りの力で。そうしてこのコンサートは成り立っている。
自分たちの力で中国に貢献したい。

正確にいうと僕らの中国でのふるさと、重慶の友人たちのために何かをしたい、そういう思いでスタートした。

この輪、どんどん大きくしてしまえ。

そう願うのだ。そうなるようにやりきるのだ。

準備に至っては現地の友人たち、こばじゅんをはじめとする現地にいる日本人、そしてoneasiaの中国人スタッフリータオに大きく助けられた。

まさに日中合作と呼べるだろう。

すべてが手作りだから、相手の顔が見える。

そんな仕事はやっていて刺激的であり、気持ちよく、そして不安と喜びの繰り返しだった。

会場は何度も変わり、その度にリリースが変わる。

機材がなかったり、現地で参加してくれるアーチストが変更になったりの繰り返しは時には閉口する。

それでも今日に辿り着いた。たどり着くには忍耐ともうひとつ、経験値が必要だ。

「なんとかなる」という経験値。

これがなければ心はとっくの昔に折れているね。

チェックインで重量だけでなく、楽器のサイズも測られる。こんな仕組みになったの?と聞くと機材が小さいからだそうだ。

結構時間がかかったが無事チェックイン完了。

初めてのメンバーもいるので自己紹介。

ツアーに同行するのはアルシコのメンバー。

新人バンドだがボーカルのemiは見るからに明るい。そして氏神一番さん。

2008年の時、初めてのこの企画に二つ返事で乗ってくれた。

そして氏神アジワンへ。縁は続く。

今回も快く参加を表明してくれた。

この3組と現地のアーチスト数組(まだ、わかっていないことが恐ろしい限りではあるが)での公演となる。

そしていつも応援してくれる笹川さんにサウンドエンジニアとして千夏ちゃん、いつもの頼れるSILKのスタッフ。

体制は万全だ。

8時に税関を抜けあっという間に搭乗時間に。

8:55.CA158便は飛び立つ。

今回もどんな旅になるのだろうか?

帰ってきた時に何を思ってくるのだろうか。

楽しみだ。

うとうとしていたらもう飛び立っていた。

しばらくは日本の上空。10時になると朝食がでる。

何となく和風なトリうどんやきそばみたいなものだった。

1044。ようやく海にでる、ここから中国までは海上をゆく。

朝も早かったので一眠り。

しかしあまりにも寒くて目が覚める。やばいぞ。この寒さ。

寝たり起きたりで苦戦して12時過ぎ。

上海が見えてきた。

広大な開拓地にはきっと次に来るときにはビルが密集しているのだろう。

その広さを見るたびに国力のすごさを感じてしまう。

一つの森が一つの街に変わる。

それが今の中国なのだ。

ドスンという感じでタッチダウン。

12:20上海に降り立つ。

時計を現地に合わせる。

まだ、11:20だ。しかし、乗り継ぎ時間が12:10とある。

大丈夫?

係員にきいてみると問題ないという。そうか。

でもこの空港は何しろ広いからね。

案の定、予想は当たり結果的には小走りで搭乗ゲートに向かうことになる。

この空港では一度出国して、トランジットカウンターからゲートへという流れになる。

まず、出国が異常に混んでいてすでに出国時点で12時だった。

やばいぞ。急ぎ足でトランジットカウンター。

そして荷物検査を受けてゲートへ。

C90ゲートははるか先だ。よくあるこの光景。

僕らはいつも空港で走っている。

12:40.搭乗時間を過ぎて機内へ。

出国で手間取った分だけ遅くなってしまった。

上海までの道のりが寒かったせいかちょっと頭が痛い。

初日に風邪はやばいぞ。

ここは精神力で持ちこたえよう。

ポジティブなことばかり考えて気合を入れる。

13時。機体は重慶に向けて飛び立つ。

すぐに爆睡して14時過ぎに昼食。

これも微妙なチキンライスだ。

いまいち食欲もなく大半を残して終了。

頭が痛いのはさっきのビールのせいだろう。そう思い込む。

それにしても日本を出て早半日。

中国はでかいと改めて思う。

小刻みに揺れ重慶に向かう。

分厚い雲で眼下は真っ白で何も見えない。

本当に久しぶりの重慶。どんなことになっているのだろうか?

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