Hear my song
2002/05/22-2002/05/26 北京


6.Road to GreatWall


「予定通りの予測」を超えた結果の由来を考えてみればそれはすべて「まず、やってみるか」の精神に起因した。
なぜ、「やってみるか」なのかは僕等の友好には筋が通っていると確信しているわけで、そのためには障害はない、とまさに能天気かつ断定的な
考えから生まれた。条件は厳しくてもあの皆の笑顔と共通した世界観を知ってしまえば、やめられなくなる。お互いが同じ事を考えて同じように
生きていきたいと思っているのに今一つそうはならないこの社会。そうであれば僕等で変えていきましょうよ!そう思う仲間がたくさんいる事を
知ってしまったからね。とにかくよかったのだ。それですべてだ。長い道のりを歩き始めたと1回目のツアーの時に思った、どれだけの長さを歩
いていけば答えが出るかなんて分からない。答えなんてないかもしれない。歩くこと自体が答えだったりするかもしれない。

それは今回一緒に歩いた人ならわかると思うし、わからなければあなたも僕等と一緒に歩けばいい。僕等は皆を待っているんだから。

全ての出来事のために僕等はできることをやりつづけよう。それがきっと応援してくれた人たちへの最高の御礼となる。まだまだ僕たちは走り
出したばかり。偉大な先人達のようにレールを引いて走れるほど豊かでないし余裕もない。世の中はそんな余裕を僕らに与えるほどなま優しくな
いだろう。だから、走りつづけるしかないのだろう。少しでも先へ、一歩だけでも先に。時を少しだけ越えて飛び出していく事が唯一の存在意義
としてあればそれで十分だ。そうすれば、そうしている限り、皆に対しての「僕らの答」は表現として伝わるはずだろう。

今後の課題は歌詞だ。ネイティブの中国人の友人と合作ができればなお伝わりやすくなると思う。
僕等の歌詞を本当に中国の朋友に伝える手段。

それを次の課題にしていきたいものだ。そうして、数千年の歴史の石段を登っていこう。明日からまた日常が戻ってくる。日常は大事だ。屋台骨と
なる骨格がなければ続くものも続かない。今回の経験を糧にして、またこの果てしない長城に辿りつくように頑張りたいと思う。



第三章は終わった。よく続いているもんだ。第四章も近々書ける事を期待しながらこの旅を終えたい。



そして、幸か不幸かこの公演に関わってしまい多大なご協力およびご迷惑をかけた皆さん。どうもありがとうございました。同行してくれた仲間
、北京で想像を絶する支援を頂いた王さんをはじめとした北京放送の方たち、偉大なる呂遠先生。そして、老朋友徐軍さん。本当にありがとうご
ざいました。


そうそう、まあ厳密な事を言えばますます勉強中の身であるボーカルしのんはこれからもっと大きくなると思いますが、そういう事はどうでもい
いわけで今回は素晴らしかったと思います。北京放送の公開ライブに来てくれた学生、OL達にとってはしのんは歌星(スター)だったと思います。

そう見えました。中国語であんなにあんなにたくさん話した日本の歌星はいないでしょう。
しのんの歌は充分聞いている人の心の中の「私の歌」になり、語りかけた言葉の数々は日本人アーチストのイメージを大きく変えたことでしょう。
感激して帰って行った北京の朋友にとっては日本人で一番大好きな歌手であり、「いつかはしのんのようになりたい」と思ってくれた事でしょう。
それは事実です。見れば分かります。その結果を作る事ができた努力に拍手。メンバーの過酷な要望にも耐え、へこたれなかった事に感謝。
これからも、その人のために歌っていきなさい。しのんを信じる人たちのために。それがすべての源だとおもうのです。
僕等もこれからもしのんの歌を聞いていきましょか。





                                                              Hear my song for you




再び天安門へ



 
現地レポート 公演内容 写真集