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Thailand tour 5

24:00。
川沿いのミュージックバーが建ち並ぶエリアにブラセリーはあった。
ここで谷口さんと別れて店内へ。
イメージとして川沿いの店というので野外のレストランというイメージがあったが入り口もちゃんとあり、さらに防音もしているなんとなく洋風なお店であった。
中に入るとちょうどトックさんが演奏中ということで僕らは奥へ。
奥へ進むとお約束の川沿いのテラスが広がっていた。
ここもなんともオシャレな雰囲気で河から吹いてくる風を受けてビアラオならぬビアシンを飲めばまた気持ちいいだろう。
今日は寒くてとてもそんな気にはなれないが。

そうしているうちに機材片付け組みも合流。
こういったタイトな移動には別働隊で効率よく動かないといけない。
仲良しサークルのようにみんな一緒になんていうことをしていたら多くのチャンスを失ってしまう。かといって、「悪いから」と頼むことを頼めないメンバーでは疲れてしまう。やるべきことをやってそして一言「おつかれ!」。それでいい仲間。
そうして再びメンバー全員が集まった。

真っ暗な夜空に星がまたたく。
オリオン座が見えた。ひときわ赤く輝くもの。
それはロイカトンの灯篭だ。

蝋燭の熱気で夜空に浮かび上がったその絵はなんともいいようのない美しさだ。
「あれさ、落ちたら火事とかなんないのかなぁ」まあ、地元の人が平気なんだからきっと大丈夫なんだろう。
しばらくリバーサイドの情緒を楽しんだ後、ホテルに戻ろうということになる。

結局トックさんと話をすることはなかったがまあ、お互いの顔をみたからこれでよいだろう。マイペンライだ。
それよりもこの寒さでずっと待っていたら体がいかれちゃう。
タイで寒い思いをするなんて思ってもいなかったので、体感温度以上に寒く感じたこの夜。
25:00ホテルへ。
今日のステージの反省会をして部屋に戻ると26:00。
明日は若干ゆっくりだが本番の日。
体調を整えるために早めに就寝。

2007/12/9
07:00起床、ゆっくり寝れた。
起きたら太陽が出ているのは嬉しい。
準備をのんびりとして08:30朝食へ。
いきなり暑いぞ。
しかし、みんなは開口一番「気持ちいい」を連発。
ここは暑いのが標準だからね。

ガーデンの緑が美しい。
こんな朝は何度迎えてもいいもんだ。
09:30。今日の進行についてミーティングを行う。

恒例の部屋リハだ。
今回はやることが多くてみんなぎりぎりの状況での渡航だった。
そんなこともあり当初やるときめたことが出来ていなかったり、やりきれないことが多かった。結果もめることになる。
ただ、音楽の世界はシビアだ。僕らの事情なんてほんのちょっとも考慮されずに結果だけを見られる。それがビジネスの世界だ。その世界に足を突っ込んでいくとしたらやることはやらねばいけない。きめたことは守らなければいけないものだ。

みんなが頑張っている中きついことはたくさんある。周りを見ればみんな本当に良く頑張っている。自分もそれに応えたいと思う。自分もみんなと同じようにがんばらないとと思う。

コンサートを成功させるために。
それは応援してくれた人、バンドの為に時間を費やしてくれた人に対する気持ちの表れでもある。
大変なのは音楽をはじめたときに、アジアに向かったときに納得の上である。若干の不足はあったものの、おおよその形は確認できた。

こちらに入ってきてから感じたことや演出の中身については最終的にFIXに至らなかったが、総じて細かく打ち合わせを終ることができた。

そして11:00。再び町へ。
ステージ最後の時に使う演出の王冠を買いに行く。

小道具を仕入れたあと「ラーンナハーン」という店でランチ。
ここがまたいい感じで川沿いのトラディショナルレストランらしく、静かな時間が過ぎていく。ちょっとゆっくり目のランチを終えて会場を視察。
ここは三人の王様像前広場といってChiang Maiの中心地だ。

休日の夜は歩行者天国になり周りには露店が広がる。ステージのイメージもおおよそ分かったので良かったと思う。
ホテルに戻って休む間もなく再集合。
もう、今夜は最後まで帰らないので衣装など一式を持って移動。

14:00。予定通りに会場着。
それにしても暑い。からからしているので厄介ではないが肌をピリピリさせる日差し。アンプは思いっきり熱くなっている。
シンガポールの再来?いやシンガポールのほうが蒸し暑かった。

また、控え室がないため昨日会ったヤスさんが簡易着替え所を作ってくれた。
自分達がステージに専念してしまう以上バックヤードのことを助けてもらうことは本当に助かる。
感謝だ。

谷口さんが市側に相談してくれて隣接する駐車場スペースを抑えてもらった。このバンが控え室になる。結構大きな車なので居住性はよかったりするんだよね。

肝心のステージのリハの方はというと、どうもモニターが定まらない。
僕らの楽曲のリハーサルは良いがタイ語の曲については会場とのやり取りも発生するし、なんとかテストしたかった。
それでも、状況をみて「これは待っていたらやばい」と思う点にきた時点で断念。
結局サウンドチェックのみという感じだった。

途中ステージ上のパネル(地面)が落ちたりとハプニングがあったが無事終了。
スタッフともいろいろ話をして音の処理は任せることに。
タイでも音楽フェスは多くやっているのでそういう意味ではキチンとしている。
日本風に全てを完璧に、ってなること自体がアジアでは難しいだろう。
マイペンライ。
本当にマイペンライである。

16:30にホテルに向かう。演出の動きを確認できなかったのが気にかかるが、それ以外はおおよそ見えた。
だんだん町に人が出てきた。暑い時には外に出ない。タイ人も暑いのね。
ホコ天になるエリアはすでに露店が出始めている。
家々に明かりがともり始めるとこの町にも彩りがよみがえる。

ホテルで一休みをしてすぐに出発。18時に会場に入る。
すでに暗くなった会場周辺。
町の中心部だけあっていろいろな催しが行われている。

ぼくらは車でステージ衣装に着替えて準備完了。

ここまでどんな努力をしようと、どんなに準備不足でも、いかなる体調であってもこれから始まる100分のステージを終えたあとに僕らの評価は決まる。
それ以外の要素はない。思いっきりやろう。
そうだこれは公式な公演としてはタイで最初のコンサート。
がんばろう!
4人で気合を入れてまずmasaoがステージに駆け上がる。

ドラムの音が鳴り始めるとだんだん人が集まり始めた。ステージはバックヤードも丸見えの広場の真中。スタッフエリアも柵もない。始まる前なのに写真をとろうと人が集まってくる。
もう始まるのになぁ、とおもいつつ一緒にパチリ。
それが良くなかった。続けざまに4,5人がパチリパチリ。
Masaoのドラムのフレーズが終わりに近づいてきた。
もう、ステージに上がらなければ。
ステージ正面を見ると人がざわざわし始めているのが分かる。

それでも遠慮がちなタイ人なのか?
あまりステージ前には寄ってこない。
遠くで伺っている感じだ。
そして19:10。
定刻より10分押してステージに上がる。

コンサートが始まる。

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