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Bor Luem Vientiane 6

2017/2/20

 

07:00起床。08:00食事。ちょっと飽きてきた。それも贅沢だな。いつもライブをやっては移動で同じところに2泊以上とどまることが少ないGYPSYQUEEN。今回は同宿に4泊という余裕のスケジュール。朝食に文句が言えるようになるなんて。今日は午前中にタットルアンでの撮影、その後大使公邸にて会食と表敬演奏、そして地元の学校へというスケジュール。最初の予定が遅れると後々響くので早め早めに動こうと思う。といいつつxayがいつまで経っても来ないのでおいて行くことにした。とりあえず待たせていたバンに乗りこみタットルアンに向かう。まあ、どこかで合流するだろう、そんなもんだ。タットルアンには10時に到着。既にかなり暑い。

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Xayは来なかったな、と思った頃に遠くからでかいレフをもった男がゆっくりと登場。Xayだった。彼はいつもの笑顔でまるで何事もなかったようにカメラを構え、いろいろな確認をして試行錯誤が始まる。このすんなりさがイイネ。彼のいいところは被写体に対する姿勢。本当にいろいろな画角を試して撮影をする。写真好きな僕でも勉強になる。ここはじっくり撮りたい所だが、時間が足りない。いくつかのカットをとって終了。「もう行くのか?」と物足りなさそうなXayだが、「僕らJapanese peopleには時間がないのよ」、とばかりさくさく駐

車場へ歩く。

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ホテルに戻ろうとすると安部田さんに「僕の車に乗ろう」と誘うところはなんだかかわいい。ドライバーが直接大使館に向かおうとするので制止しホテルに戻ってもらい、ダッシュで大使館に行く準備を済ませて11:45.再びバンで大使公邸に向かう。今日は引原大使への表敬訪問。昨年着任されたとの事で、お会いすることも初めて。今回はJapanFes参加の慰労もかねて大使公邸にお招きいただいた。僕らだけでの会ではなくせっかくならとラオスのアーティストたちにも声をかけてよいかと打診すると快く受け入れてくれた。音楽を作るのは僕らだけでなく彼らとの連携が最も重要なので一緒に参加することが出来てよかったと思う。

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大使館への道は最初に来たときにはセンターラインもない赤土の道路だった。今ではメコン沿いに綺麗な道路が出来、快適なドライブとなる。11:20.大使公邸に到着。久しぶりに来たね。前回はmasaoも一緒だったなぁ。とふと思い出す。予定通りの時間にこないラオスメンバーを心配しながら、来賓のみなさんとお話を。教育大臣は前回のラオス公演の事を覚えていてくれて「今度いつ来るのか?」と話してくれる。嬉しいね。Sam,Tar,Alunaと続々公邸に到着する。Xtremeも来た。Kaiがいつまでたってもこないと思ったら大使館に行ってしまったという。うーむ、間に合うのか?まあ、ボーペニャンだ。

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ゲストが揃い大使のスピーチが始まりGYPSY QUEENの演奏が始まり、「ああ、まにあわないな」と思っていた頃にKaiが到着。一番後ろでサインを送ってくる。結果的にはばっちりだったということでこれもボーペニャンなわけだ。今日は情報大臣も来賓としていらっしゃっていたのでラオス語の曲「dan hang it sa la」を演奏。そして、今回の日ラオの交流の歌。

初めてのコラボレーションであるだろう「My hometown in Asia」を歌う。昨日レコーディングしているおかげもあり、JapanFesでのそれよりも仕上がりがいい。当たり前だけれどね。

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演奏のあとは昼食会に移る。大使といろいろお話できてよかった。来年はラオス観光年。多くの人々にラオスを知ってもらうことが大切だ。自分にできることもある。それを粛々とやっていければいいとおもった。途中アルーナがXtremeを大使に紹介。さすがの気配りだ。大臣からは「ラオスのアーティストとして困っていることは?」など貴重な意見交換が進む。国を挙げて音楽や観光を促進することはとても重要だと思う。単なるエンタテイメントではなく人の魅力を世に出すことは文化のみならず、経済にも影響があり、そして最終的には国家間のつながりにも影響があるようになる。小さな活動を厭わずやっていけば必ずその道は頂点に達する。あとはこの人生の中でどれくらいのスピードで登っていくかだけだ。

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14時を過ぎ会はお開きとなる。いろいろ準備や調整をしてくれた吉田さん、中野さんに感謝。そしてずっとお世話になってきた二元さんにもどれくらいの感謝を言い表したら良いんだろうか。単にコンサートをやるとかそういう次元ではなく、この国に関わること、いいことも悪いこともとことん関わることの良さを教えてくれたみなさんに本当に感謝したい。

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僕らの感謝はどう表せばいい?そう、このあとの予定は全部感謝の気持ちだ。ステージだけの交流なんて誰にでもできる。コミュニケーション、ネットワーク、いろいろな経験の中から僕らに出来ることは、この国の未来に対する日本の訴求。具体的にできることをやろう。まずは学校に行ってみよう。フェスにはこれなかったり、知らなかった人たちがたくさんいるのがわかるんだ。

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14:40イースタンハイスクールに到着。ここでミニコンサートを開くことになっていた。事前の準備から二転三転して大変だったがようやくたどり着く。最初は機材がなくモニターが2つしかないといわれた環境下で本当にできるんだろうかと少しだけ悩んだ。でもやる方向を選んだ。そして、ラオス入りしてから僕らはドラムセットを手配した。会場に来ればしっかりしたモニターもあった。結果として万事OKだ。日本にいて机上で「これだとできなくない?」なんていう時間はナンセンスだ。先ず交渉をすること、要望を伝えること、そのうえで自分たちで備えること、後は神頼み。そんなもんだ。

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「いったらアンプあるかなぁ」なんて話はGYPSYQUEENではしない。そんな想像は意味がないことをみな知っているからね。環境はまあばっちりな感じ。そしてあとはステージだ。今回も困ったときのヴィエンチャン音頭を採用。これはとにかく盛り上がるし参加型のイベントにはもってこいだ。観客の年齢層が読めなかったのだが「日本語の歌詞を紹介してみる」という意味でお坊さんを題材にしたマンガでラオスでも有名な「一休さん」をうたう。簡単な日本語をボードに書いてみんなで一緒に歌ってもらったり、日本のロックコンサートのようにみんなでフリマネをして歌ったりと趣向を凝らした40分ステージ。

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思った以上に盛り上がり自分たちの役割を知る。そして、思った以上に盛り上がらなかった部分を知り修正する。これは誰にでも出来ることではない。大したことはやってはいないけれどね。きっと、「そんなことできるよ」と思うかもしれない。大切なのは実際にやること。大抵はやれてもやらない。それでは出来ないと一緒だ。

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だから、僕らは「今やる」事にこだわる。僕らは評論家ではなく表現者。そしてそれ以前に日本人であり、今、この時のアジアとの交流を大切に思っている。そう思っているから行動に起すんだ。きてよかったな。もともとタイトなスケジュールだったので当初は訪問自体をどうしようかと思った高校訪問。きて正解だった。分からないときは進め!だ。

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機材を片付けていると例のごとくサイン攻めにあい、結構時間をかけながら撤収準備。後ろの時間が迫っているが、ここをおろそかにしたら来た意味がない。みんなに日本語で「ありがとう」と日本の笑顔を教えながらスペシャルな時間を過ごす。そんな時にニコニコして寄ってくる学生がいた。よく見ると一昨日踊っていたラオバンファイの子だ。この学校に通っているという、僕らが来ることは知らなかったそうで、めっちゃ喜んでくれていた。一昨日あったときとは雰囲気が違っていてなにやらとてもフレンドリだ。いいよね。こういうの。同じステージにたったとたんに関係は変わるんだ。仲間にね。

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そのあと校長先生とお話をする時間があった。こうして日本人が来てくれることはあまりないらしく、特にバンドが来たのは初めてとのこと。また、vientianeにきたときには是非来て欲しいといわれ、もちろんです、と答える。新しい連鎖がこうして始まるのだ。16:20.学校を出てホテルに戻る。疲れたね。心地いいけれどね。荷物を片付けて17:30メコン沿いでご飯を食べようと出発。夕日の落ちるvientianeが赤く染まる時間。素晴らしい国に来たと思える時間だ。

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夜になると急にお店が出てくるメコン沿いのナイトマーケットを一回りしてまたもや屋台のBBQへ。おいしいんだよね。シンプルなんだがなぜだろうか?「アリ入り」のカオニャオにしびれつつもビアラオをあおりツアーとしては最後の夜を過ごす。途中から中野さんも合流。本当にお世話になった。一緒に乾杯できることが嬉しい。二元さんも合流できるということでお店をコプチャイドゥに変える。市内は程よい小ささでどこにいくにも大抵歩けるのが良い。2002年に初めて飲んだ店でこうしてまた、ビアラオを飲み交わせるのは幸せなんだよね。

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懐かしい話、これからの話、今回の顛末。話は尽きない。幸せな時間だ。ビアラオタワーもそこをついてきたので店を出る。23:00.大使館のみなさんに心よりの感謝を。僕らはホテルに戻り反省会を。ステージの映像を見て研究する。明日は最終日。ハッケオ小学校への訪問で帰国となる。最後まで悔いのないようにしっかりと振り返って明日の笑顔につなげよう。01:30解散し、部屋に戻り限界を超えていた自分は一瞬のごとく寝てしまった。バタンキューってやつだ。

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