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Bor Luem vientiane 5

2017/02/19
07:40起床。日本にいるときよりもたくさん睡眠がとれるので体調もばっちり。窓を開けるとまだ暑くなる前のさわやかな風が入り込む。5分も開けると暑くなっちゃうけれどね。1Fに降りて09:00食事。ここでは今日のレコーディングの段取りを話す。今回のツアーの中の一つのトピックス。終日レコーディングのみでスケジュールを切っているので、結構ゆっくり目な予定を組む。というか明日以降はもうバタバタな予感なので今日しか自由に動くことはできないのだけれどね。今回のレコーディング曲は「My hometown in asia」。アジアとの出会い、そして今に至るまでの人と人との関係を曲にしたものであり、ラオスとの8年間の関係が生み出した曲ともいえる。楽曲についても今回はジミーにアレンジを一任した。彼が準備も含め主導でやってくれたので僕自身は冷静な耳で聞くことができる。ここがいいとか、こうしようとかね。今日は歌を録ってあとはギターとベースを入れる段取りだ。

食後の09:45。朝の散歩をかねてタラートサオまで行く。大きなショッピングビルのような市場は何がどこにあるんだかわからない。ウインドーウショッピングというよりも迷い込んだ形で一回り。それで十分疲れてしまうといった感じだ。タラートサオの目の前の目抜き通りから見るパトウサイが際立っている。この風景も何度となく見たよ。いろいろなことを思い出すね。帰り道も少し遠回りをして、黒の塔やクアラオの前まで行ったりしてみる。ホテルに戻る頃にはすっかり暑くなってきてしまった。こんな時間めったにないので気分転換にもなってよかった。その後、ランチは安部田さんと合流しようということになり、11:50に待ち合わせる。今日はスカンジナビアカフェにしてみた。ここのパンは本当においしくて、毎回買いに来る店だ。変わらぬ安定感がある。ここでサクッと食事をしてホテルに戻り準備を整えてなんだか慌ただしくも13:15出発。今日はサムのレコーディングスタジオに向かうのだが、そういえば場所が良くわからない。サムからざっくりとした地図が送られてきて、それを元に向かうことにする。なんとなく国道をひたすら行く感じだが、サムの家の地図はアバウトすぎる地図だった。「まあなんとななるんだろう」と、とりあえずトゥクトゥクに交渉をして、ほどほどに値切って交渉成立。小型のトゥクトゥクで7人満載で市街を飛ばす。風が気持ちいい。30分ほど乗ってサムの家の近くにきているのだが、これがまたわからない。地図の駒かい通りを確認してようやく探し当てた。ここまで7万キップ。超お得な移動であった。そしてサムの家に到着。そこはまさに驚くべき豪邸だったのだ。なんとなく高級そうな門をくぐり平屋建ての母屋の横を抜けるともう一つの建物が。そこがレコーディングスタジオであった。うーむ。すごい。豪華すぎる。なんなんだ?そして、室内にはいるともっとびっくり。このスタジオを都内で借りたらかなり高いよ。最新の機材もそろっていて非の打ちどころがない。

 

そういえば今回のRECの話が出た時にSACKが過ぐに「SAMのスタジオがいい」と言っていたが、こういう事だったのだと思う。ラオス屈指のプライベートスタジオがそこにあった。アルーナがきて、そして、続々とメンバーが集まってくる。みなラオスのトップアーティストだ。真っ白なジャガーでティンが乗り付ける。僕らが7万キップでトゥクトゥクで乗り付けたのに。。そんなことを思いながら再会を楽しみ早速作業に入った。この曲を作ることになってからの動きは早かった。協力要請をしたらほぼ即答でSNSに答えが返ってくる。「この企画に参加させてもらえて幸せだ!」Tarが気持ち良く答えてくると「AKIと早く会いたいわ」と絵文字満載でKAIが続けてくる。Ardは「ビエンチャンで待っている」とクールにいいNamfonも再会を楽しみにしてくれた。このスピード感が決め手なんだ。レスポンスは関係を向上させる。気持ちも高揚させる。こうして、構想が整い今回のレコーディングにつながった。

ラオスのアーティストのパート割はAluna監督に一任した。男性キーだと高すぎでは?と思いつつアルーナが「ボーペニャン。ニャンコダイ(大丈夫みんなできるよ)」というのでとりあえず信じる。そして最初にTinhからのレコーディングが始まる。2006年の頃の紛れもないラオス最高のスターの歌声は今でも変わっていない。ちょっとかわったとすればエレガントなトーンになってきたこと。Sackはハイトーンで女性キーでも問題なく録り終える。いいペースだ。

そして、Tar.ファルセットで歌うのはアルーナ監督の指導の下。ちょっときついかなと思われるところもうまく処理して録ることができた。遅れてnamfonが到着。彼女はメインコーラスを割振った。重要な部分がだが、完璧に歌いこなす。多分一番若いのかもしれないけれど、そこは今売れに売れているシンガー。貫録十分だ。Xtremeはボーカルグループとしてのハーモニーを聞かせる。Tohとは一昨年よりなかよくなったのだが、とにかくアルーナが一押しのグループということもあり今回もメンバーに入った。スタジオの中はワイワイ騒がしく、この自由さはさすがラオスといった感じ。どんどん歌入れは進みshinonが唯一日本語パートを吹き込み、SAMのパートを入れて終了。

 

Kaiは明日入れるということで、Kaiのパート以外は完成となった。AlunaのフェイクやSAMの追加などもあり、みんなで作り上げた作品が仕上がった。ラフミックスが終わったのが18時。長いとみるのか、早いとみるのかは人それぞれだが、初めてのコラボ。大げさに言えば初のラオスレコーディングをした日本人ということで、僕らにとっても歴史的な1日となったと思う。まずはこのテイクを確認して明日再度ミックスをするということで終了。すぐに直さないと、次はない。時間をおけば数か月後になってしまう。なので、今やったことは極力すぐに仕上げる。言い方を替えればすぐに終わらせないといけない。「では帰国してからすぐに送るね」なんてことをしたらまあ、お蔵入りだね。いくら連絡を取っても連絡がつかないことは多々ある。関心のポイントが日本のように粘り強くない事も良くわかっているので、ここ1,2日ですべて終わらせるのだ。ホテルを出てアルーナとサムの車でホテル付近まで送ってもらう。アルーナと一緒に食事にいくことになり、近くのBBQのお店に行く。これがまた、わかりにくい所にあるのだが、庭園つくりになっていてものすごくいい感じなのだ。「来れないという店?」と聞くと「サンダイの店」という。三大とはまあプルコギみたいな料理だ。RECも終わり、これからのスケジュールなどを食事をしながら進める。ここでもアルーナの親分プリは発揮され、どんどん頼んでくれる。テーブルもいい感じの席をキープ。このあたりはさすがである。ここでたっぷり飲んで話して、ホテルに戻る。それでも話足りない僕らは近くの店に。犬に席が占拠されていたり、割れたビール瓶が放置してあったりして店というよりもただのテーブル席で勝手に飲んでいる。というニュアンスだったが、話をみんなでするという事はとても重要だ。昔masaoと何を話すのでもなく、だらだらと同じような話をしていた。

 

それがあまりにも長くて、不毛だと思っていたこともあるが、その中から生み出せたバンドサウンドや仕掛けもたくさんあったし、結局の所リハーサルもそうなのだが、意思疎通をする時間をきちんととるという事の大切さがわかってきた。忙しい中では難しいことだがこれをやらないと魂の入ったサウンドは生まれてこない。「顔を見なくてもきめが分かる」のは見なくてもわかるのではなくて、見なくてもお互いの手が読めるほどの関係性があるからなんだろう。大事なことは意外と日常の中に会ったりするものだ。23時前。ホテルに戻る。明日からは帰国までタイトなスケジュールが続く。24:30.資料の取りまとめをして01:30就寝。いい疲れ。今日はよい一日だった。

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