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被災地に学ぶ

5/8に開催した「3.11Pray for japan Concert」の収益は全額被災地支援に充てられた。

それは「愛の餃子カー」。

募金額をすぐに温かい食べ物に変えて大変な思いをしている人に届けたい。

そう思ってスタートした。

募金をするだけではなく、その行先を自分の目でみていたい。

それがきっと次に何をすべきかを教えてくれるからだ。

 

大船渡へ向かったのはGQのメンバーダイアモンドユカイさん、サンプラザ中野くんさん。

GQ一行は前日の23時に東京を出発するという長距離を走ってきた。

快晴の空の下に広がるのは田園風景。

どこにそのTVで移る映像があるのかとおもうくらい、市内に入るまでは普通の道が続く。

市役所に到着して災害FMの方にも話を聞く。

市役所の窓からも遠くに見える緩やかな山肌しか見えない。

そして、市内に向けて走ると表情は一変した。

坂道を下ったある地点から町はきえていた。

晴れ渡った空が不思議なコントラストを描く。

あるはずもない道端に巨大な船が横たわる。

まるで博物館のように。

市内はもともとここに町があったのかと疑うくらいに何もない。

建物は一切なく、そこにはがれきの山や冷蔵庫や、ぐちゃぐちゃになった車が転がる。

チェーン店の居酒屋の看板のかけらが落ちている。

ここでのせいかつはどこにいった?

海は穏やかだ。

波もなく、山と海だけを見れば5月のいい日和だ。

そしてそこに人の住む痕跡だけ消えていた。

そんな重い気持ちになって避難所につく。

 

すでにサンプラザ中野くんさんたちは到着済。

餃子カーにはたくさんの人の列が伸びていて

おいしそうな餃子の匂いが立ち込めていた。

みんなに餃子を振舞っているとこえをかけてくれる。

「わざわざきてくれてありがとう」

「こうしてきてくれることに本当に感謝しています」

「餃子食べたかったんですよ」

「東京も頑張ってくださいね」

そんな声の中、さっき見た風景とは違う生きる人たちの声を聴く。

東京もいつ災害に襲われるかわからない。

でも、どんな時でも生きている限り明日は来る。

その暮らしを少しでもよくするために人は一生懸命生きる。

そして人間だからこそできる助け合うということ。

出来事は重大で未曾有の被害がある。

しかし、これにとらわれて被災していない僕らが消耗してどうする。

仲間が弱っている時こそ僕らの出番だ。

東北の分まで日本を元気に、経済を活性化させ、東北をかばっていこう。

フォローしていこう。

いま大切なのは一緒に泣くことではなく、心を痛めている人たちが復帰する道筋を作ることだろう。

「忘れられちゃうのが寂しいんだよね」とお母さんは言う。

僕らは忘れない。

そしてそれを形に示すようにこのコンサートを継続して、またこの地にこよう。

「もうだいじょうぶだからこなくていいよ」

そういってもらえる日が来るまで続けることがこの日本を立て直すことだろう。

日々時間は過ぎていく。

待っていてね。

また、会いに行くよ。

愛の餃子カーキャラバン

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